背伸びせずに、素のままに生きる

生きる力である“ストレス対処力(sense of coherence)”を提唱したイスラエルの健康社会学者アーロン・アントノフスキーは、「人生上にあまねく存在するストレスにいかなる対処法を用いるかは、柔軟に対応すべきである。時には他人に依存する柔軟性が必要であるし、時には逃げるが勝ちということもある」と説き、それまでの他人に頼ることを「依存する自己」として否定していた考え方や逃避はストレスの対処法にはならないとした見方に一石を投じた。

 時には逃げ、また、時には他人に頼ることが、生きていくうえでは重要だとしたのである。

 私はアントノフスキーのSOC理論こそが、現代を生き抜くために必要だと考えている。

 だって、「強くなれ!」と言われたところで、誰もが強くなれるわけじゃない。

「逃げるな」と言われたところで、「逃げて」しまうこともある。「恐れるな!」と言われたところで、恐れがなくなるわけでもない。

「1人で抱え込むな」と諭されても、それができないから抱え込むわけで。

分かっちゃいるけど、どうにもできないから、人間は悩み、傷つき、もがくのだ。

生きる力である“ストレス対処力(sense of coherence)”を提唱したイスラエルの健康社会学者アーロン・アントノフスキーは、「人生上にあまねく存在するストレスにいかなる対処法を用いるかは、柔軟に対応すべきである。

時には他人に依存する柔軟性が必要であるし、
 時には逃げるが勝ちということもある」と説き、

それまでの他人に頼ることを
 「依存する自己」として否定していた考え方や
  逃避はストレスの対処法にはならない
   とした見方に一石を投じた。
 

河合薫の新リーダー術 上司と部下の力学より

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